八重山の伝統のミンサー織りの技術を生かしブランド展開しているショップです。コンペの結果、設計・施工を受注させていただきました。

このプロジェクトを進行する上で特徴的だったのは、店舗デザインディレクション担当として、東京のデザイナーが関わっていたこと。そのデザイナーから、いくつかのコンセプトとイメージ写真が最初に渡され、それを我々がどのように解釈して１つの空間の店舗としてまとめていくかが、課題となりました。

沖縄の伝統工芸を扱っているという点で「沖縄らしさ」の表現は当然のこと。ただし、「どこにでもある沖縄」ではなく、「クールな沖縄」という一見矛盾するようなコンセプトの表現。さらに、伝統色の強い「ITUYO」という以前からのブランドとファッション性の高い「KAJADI」という新しいブランドとの住み分け。これらは、 プランニングの際の大きなポイントでした。

結果として、 店舗全体を白でまとめつつ、沖縄の素材を使い分けることにより、これらのコンセプトを表現しました。素材そのもののが生み出す力に加え、商品及びその展示方法がうまくかみ合い、魅力的な空間に仕上がったと思います。