店舗兼住宅ということでお話をいただき、コンクリート打ちっ放しの建物の１Fが駐車場、２Fが店舗、３Fが住居スペースという造りの物件です。

　まず、２Fは基本的に店舗スペースですが、店舗の端に住居スペースの一部（リビングダイニング）を配置しました。これは、お店で働きながら、隣の住居スペースで遊ぶ子供さんの動向を確認したいというオーナー側の要望に応えたものです。リビングダイニングは、食事テーブル代わりのカウンターを設置し、その中に子供たちが遊ぶ格好のスペース（プレイコーナー）が出来上がりました。

　２Fから３Fに上がると、ゲストルーム、寝室、書斎、子供部屋、キッチンそれにバスルームという住居スペースとなっています。
　その中で一番広い部屋が子供部屋で、男の子３人がのびのびと過ごせるように、現在は、しきりのない開放的な造りになっています。エスニック感漂うオーナー夫婦のための寝室は、木とぬり壁を使うことで、唯一、他の部屋と雰囲気の違う部屋になっています。これは、一日中、お店で働いたオーナー夫婦が仕事を忘れてゆっくりと休息してほしいという思いから提案させてただきました。その他、これもオーナーからの要望で、海の見えるバスルームの隣に、洗面脱衣所を挟んで、ウォークインクロゼットを設置。ここに家族の衣類はすべて収納する形にしています。脱衣所からすぐに効率よく入浴できるのが自慢です。

　桃香さんでは、最初の土地探しの段階からおつき合いさせていただいたこともあり、店舗兼住宅に相応しい土地の購入ができました。その後、山梨にいるオーナーとは主に電話やメールで随時連絡を取りながらプランを進行。それだけに、完成した時には感慨深いものがありました。